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IT活用の窮極は新しいビジネスモデル

2016/12/20

Eiji Matsumoto松本 英次 Consulting Education

カリフォルニア州サクラメントにあるSMUD(Sacramento Municipal Utility District)へ訪問してきました。

ここはサクラメント市にある独立した電力会社です。日本でいうと四電とか東電とかのエリアを限定した、まったくの民間の電力会社というところでしょうか。

全米でもリーダー的な電力会社 SMUD


セキュリティーポリシーの関係で、社内の写真は撮れませんでしたが、こちらの幹部の方にいろいろお話を聞くことができました。

当初は「公共的な会社で公務員みたいなもんだから参考になるかどうか…」と話していましたが、そんなことはなく、とても勉強になりました。全米でも模範的な取り組みを行っている電力会社だそうです。

スマートメーターを活用


現在SMUDで配電している家庭や会社のメーターは全てスマートメーターです。メータ自体が通信を行い、SMUDにデータを送ることができるようです。

そのため、SMUDではどの家庭がいつどれくらいの電気を使っているのかほぼリアルタイムでデータ管理できています。SMUDでそのデータを見ることができることはもちろん、そこに住む人はPCやスマホから自宅の電気料状況が即時にわかるというサービスも提供しています。

独立した会社だからのスピード感


位置づけはうまく説明できませんが、この会社は公共性のある独立した会社です。すなわち、意思決定と行動がとても速いのです。

上記のスマートメーター交換は6年前の2010年にスタートし、わずか18ヶ月でサクラメントの60,000戸分のメーターを交換しました。これは総務省の計画などをネットで比較するとわかりますが、ものすごいスピード感です。

参考:総務省「四国電力(株)のスマートメーター導入の取組状況 」
http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/ict-jirei/chuumoku28.html

データが生み出すさらなる差別化


この会社にライバルとなる会社はいません。ただしここの幹部は「not today」と言いました。明日になるとわからないということです。そして、ライバルが生まれる前にインフラを敷いてしまいました。そして蓄積されていくデータはすでに6年間。そして、このデータでさらなるサービスが生み出されています。

データを活用した新しいビジネスモデル


今までは電気を提供しているだけでしたが、平均値より電力がかかっている家にはその問題解決のための提案をしています。

新しい家電を紹介したり、木を植えることを推奨し(無料で植樹している)電力を抑えるコンサルティングを始めています。

また、遠隔操作(プログラムによる自動制御)でその日の温度に合わせて、各家庭の冷暖房の設定値を変更し、エコに貢献するサービスも提供するなど驚きの連続でした。

IT活用とは、時短や効率性を求めることが多いですが、さらなる先にはビジネスモデルの変革があるのは間違いないです。